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PJ表参道

恋愛やビジネスについて書いていきます。表参道在住。

あなたが過労死の加害者になるかもしれない

ビジネス

電通の若手社員が過労自殺だったとして労災認定された。何よりもまず、ご冥福をお祈り致します。

電通が悪いことは言うまでもなく当然改善されるべき話だが、今回の事件は氷山の一角であり、他の企業でも自殺一歩手前の人はたくさんいるだろう。これは日本全体の問題でもある。

残業を美徳とする日本も加害者である

では、残業時間が80時間を超える会社に罰則を設けてみたらいいのか?これは本質的には意味がない。申請する残業時間が80時間以内になるだけで、本当の残業時間(申請しない分+申請する分)を減らすことはできない。

なぜそうなってしまうのか。残業とは日本人にとって美徳であるからに他ならない。例として人事評価を考えてみよう。A君とB君の残業時間と成果は以下の通りとする。あなたはA君とB君どちらを高く評価するだろうか?

A君:残業50、成果70
B君:残業70、成果50

これであれば成果が上がっているA君を高く評価する人が多いだろう。では、以下のB君とC君だったらどちらを高く評価するだろう?

B君:残業70、成果50
C君:残業90(ただし申請している残業は70)、成果50

これだとC君を高く評価する人が多いのではないだろうか。この評価を言い換えれば、成果が上がらなくても残業で評価を上げることができるし、それが求められているということだ。結果、残業が120のD君、残業150のE君、残業180のF君が出てくる。

そして、F君が死ぬ。

この根底にあるのは「滅私奉公」の精神だろう。自分を犠牲にしてでも会社や国のために働くことが美しいのだ。それが成果につながっていたとしても、そうでなかったとしても。

あなたが過労死の加害者になるかもしれない

これは組織の問題だけでなく、個人の問題でもある。

あなたは仕事が終わった後輩が、先輩より先に帰ることにイラッとすることはないだろうか。誰かを傷つけたいなんて暴力的な気質なんて必要ない。このイラッとする感覚さえ持っていれば、人を追い詰めつめる力としては十分だ。普段は大丈夫だろうが、これが何かのきっかけでエスカレートするかもしれない。

そして、あなたは過労死の加害者になっているかもしれない。

自分の会社が、自分自身が(もちろん僕も含む)誰かを死に追いやる可能性があるかもしれない。この感覚がこの事件の解決に向けてのスタート地点だと思う。

「そんなに仕事が辛いなら辞めればよかったのに」という人がいるが、これは自信があったり、過去うつになったことがない人の発想だ。悪気はないのだが、自分の世界でしか物事を考えられていない。この発想を持つ人はとても危険だ。例えば以下の通り。

①俺なら仕事が死にたくなるほど辛くなったら仕事を辞めると言う
②俺の部下は大変そうだけど仕事を辞めたいとは言ってきていない。まだ仕事を頑張れるだろう
③部下が死ぬ(上司にとっては突然)

この例は感覚としては理解できないかもしれない。ただ、うつ病になると判断能力が低下して、自殺してしまうことがある。この事実は覚えておいてほしい。